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五時間目の数学が終わり残すは六時間目の簿記だ。
正直、これが結構キツい。
簿記とはまぁなんというか事務の人等がやる仕事のような授業だ。
高二になってから追加され、授業自体は覚えやすいのだが先生が厳しく中々寝ることが出来ない。
そんなことを考えているうちに、さっきまで騒いでいた皆が静かになるのと扉を開ける音が聞こえたので、先生が来たんだと認識する。
そして担当の者の「起立」の声で席を立ち上がり「御願いします!」の声と一礼で授業が始まった。
この流れは好きだった。
中学のときは「起立」の声は同じだが、「御願いします!」ではなく「これから○○の授業を始めます!」で、我々が「始めます!」と言って礼をするといったなんとも子供じみたものだった。
テレビ等の影響もあり今の方が大分しっくりくる。
まぁ青年が「御願いします!」と言ったことは一度もなくただ礼をして席についただけであるが。
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