爆的彼女

Ⅰ．8月28日

簿記の担当の先生は楠田といって、話は面白いが部活になると鬼になることを皆すでに知っているので、授業中だけは鬼に化けさせないように真面目に受けているのだ。

楠田「じゃあ今日は8月28日だから…足して36、名簿36番の人ここの答え黒板に書いてくれ」
いつもの当て方だ。
当てる人に不平等が発生しないように、こうして月と日を足したり引いたりしてその名簿の人に当てるのが大半の教師のやりかただ。

一つ思い出す。
今日が8月28日だということに。
帰り道行くところが出来た、そう思い簿記の授業も平和に終わった。

普通ならこのあと掃除をしてから帰りのホームルームをやって帰るのだが、
今日は学校にお偉いさんが来るとか言って、朝に掃除をしてしまったので後は帰るだけだ。