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そこには
氏名 市瀬隼人
点数 86
学年順位 56/120
と書かれていた。
下竹「これは一年前の休み明けテストの結果だ。思うことはあるな?」
今度こそ期待した
隼人「ありますよ」
下竹の表情が少し軽くなる。
隼人「これ」
隼人は二つの紙のどこかを指差す。
それは氏名の所だった。
隼人「俺実際は、市瀬じゃなくてノの字を入れて「市ノ瀬」なんですよね」
…
空気が凍りつく。
下竹は机を叩く。
下竹「そんなことを言ってるんじゃない!!名前なんて今はどうでもいい!!点数と順位を…」
隼人「は?お前何言ってんの?」
さらに静まり返るカウンセラー室。
隼人「人の親が付けてくれた名前をどうでもいいってそりゃ無ぇんじゃねーの?」
下竹「…うっ、うるさい!今は関係ないだろ!第一今お前が指差したのは名字だろ!親は出てこないだろ名字に!!」
必死だ。
ついには席を立ち上がり出した。
だが隼人は座ったまま睨んでいる。
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