家族

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蓮と共に玄関を飛び出る。 蓮の腕の中には小さい自分達の顔よりも大きいバスケットボール。 私の片手には虫かご。 「こらこら!待って!蓮!綾ちゃん!」 家の中から蓮のお母さんの大きい声が聞こえてきて、走り出そうとした足を止める。 「はい、これ。お腹空いたら食べなさいね」 そう言って私と蓮に一つずつ、大きなおにぎりを持たせてくれた。
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