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「…じゃあ、何?」
少しは予想もついたけど、蓮の口から聞きたくてあえて聞いてみる。
「彼氏」
結構ドキドキしていたのに、蓮はあっさりとそう言い、顔色一つ変えずスタスタと歩いていた。
顔を赤くしているのは、私だけ。
でも蓮と繋いでいる手から蓮の温もりが伝わってきて、それだけで凄く嬉しかった。
「うん!」
勢いよくそう言って満面の笑みで歩く私。
その私を横目で微笑みながら見る蓮。
ただ道を歩いているだけなのに、こんなに楽しくて嬉しくて、ドキドキするのは…やっぱり蓮だけ。
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