「俺の彼女」

16/72
前へ
/205ページ
次へ
家からそんなに近くないのに、もう駅に到着。 「…近い、ね」 同じ学校なら「バイバイ」なんてしなくていいのに…と思っていると、 蓮が私の頭をポンっと撫でた。 「明日さ、暇?」 「明日?土曜だから、別に何にもないけど」 「じゃあ、俺の大学来る?ちょっとは成長したから見せたいし」 成長した、というのはバスケのことだとすぐ分かった。 「行く!」 バスケをしてる蓮が見たかったのもある。 でも多分、バスケじゃなくても、大学じゃなくても、蓮に会えるなら同じ返答をしてたに違いない。
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加