「俺の彼女」

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「おう」 そう言って蓮が笑うから私もつられて笑う。 「バイバイ」をしなきゃいけないと思って寂しく思っていたのに、明日の予定が決まった途端、寂しさは吹っ飛んで楽しみになった。 「じゃあな。また連絡するわ」 「うん!頑張って」 「綾も…えっと、なんだっけ?サークル」 「映画鑑賞サークル!あ、でも今日ないの。大学が休みだから」 私がそう言うと蓮は目を丸くして驚く。 「え?じゃあ、なんでお前いんの?」 「だって…蓮に会いたかったんだもん」 事実だからそれ以外言いようがない。 でも、やっぱり口に出すとむずがゆくて…多分、頬が赤いだろうなと思った。
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