「俺の彼女」

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階段を最後まで下りた私は、携帯は再度開き、 『今から用意するからちょっと待って!』 と送信した。 携帯を見ながらニヤケが止まらない。 朝からこんなにニヤついてるのは、多分私くらいだろう。 「綾?何やってんの?」 私の行動がさっぱり分からないお母さんが、不思議そうに下りて来た。 「何にも!今から用意して大学行くから」 「え?今日休みって言ってなかった?」 「いいのいいの!」 そう言って笑顔のまま、洗面所へ。 いつもなら休みの日は、昼近くまで寝てる私だから、お母さんは更に不思議に思って私の背中を眺めていた。
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