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香りのせいか、少し気になって
男性の背中を目の端で追いかける。
月に1度か2度来店する程度のお客様。
見覚えがあるのは
あの容姿のせいだろう。
良くも悪くも自分が見られていることを
知っている、そんな雰囲気があった。
男性は雑誌のコーナで立ち止まり
PC関連の雑誌と
メンズのファッション誌を
手にとり、文庫本のコーナーヘ
足を向けた。
売り場のメンテナンスをしながら、
自然な距離を保ちつつ
気づかれないよう様子を窺う。
ーーあたし、ストーカーっぽい？
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