not simple

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どのくらいバスルームに立ち尽くしていたのだろう? バスタブのお湯は今にも溢れそうなほどになっていた。 お湯に指先を入れると、ビリビリとしびれる感覚。 思いの外身体が冷えているのだろう。 今の私に出来ることは 身体中に残る彼の余韻を洗い流すことだけだ。 身体を温め、ベッドに入り、ゆっくり眠る。 今は誰の夢もみたくない。
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