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「確かに長いこと娘以外と
手なんか繋いだことないですけどね!」
その娘も手を繋がなくても良い年齢に成長した。
少し腹がたって歩調を速める。
「ゴメンって。」
聞こえないふりをしてズンズンと歩く。
ふいに手首を掴まれ足が止まる。
「ごめん。」
彼の大きな手が手首から手の平を
スルリと撫でて私の指先を絡め取る。
「恋人つなぎ…。」
「違和感無いでしょ?」
「違う意味で違和感。」
「ひどいね。」
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