第1話
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俺と悟史くんの出逢いは、20歳の時だった。 大学生の俺と、コンビニのアルバイト店員の悟史くん。 俺は、近所のそのコンビニによく訪れていたのだが、ある日、悟史くんは、大真面目な顔で、俺に言った。 「デートしない?」 「は?」 「このパン、奢ってあげる。だから、デートしない?」 その時は、からかわれているのだ、と相手にしなかったのだが、家に帰ってから、ずっと悟史くんのことが、頭から離れなくなった。
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