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――2週間前
その日は学校で、俺は午前の授業が終わったので、昼ごはんを食べようとしていた。
「トモー! 飯食いに行こうよー」
須藤が俺の机をバンバン叩き、一緒に食堂へ行こうと促していた。
「悪いな。今日は弁当あるんだよ」
俺は須藤を軽くあしらい、机の上にバックから取り出した弁当箱を置いた。
「じゃあ、その弁当もって食堂行こうよ」
「やだ」
須藤得意の上目遣いを完璧スルーし、俺は弁当の蓋を開けた。
「ちぇー。じゃあ、シュンと行ってこようっと」
須藤はそう言うと、教室から出ていった。
はぁ……。シュンもかわいそうに。
俺は須藤がいなくなった教室で、シュンのご冥福を祈りながら黙々と弁当を食べた。
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