第1話

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「大きくなったら結婚しよーね!」 「うん!」 ふと突然思い出す小さい頃のバカみたいな約束。 小さい頃はこの先のことなんて考えなくていいし自由だった。 それに簡単に気持ちを言葉にできた。 いつからだろう、周りを気にするようになって、周りに合わせて自分の素直な気持ちを言葉にできなくなったのは。 社会に出て先輩のご機嫌取るためにヘコヘコ頭下げたり、仲間から外されないようにできない奴見下したりバカにしたり、やりたくもないことやらされたりバカみてぇ。 てか何でこんな事考えてんだんだ? ふと手元の手紙をみて思い出す。 小学校の同窓会の日時と場所が書かれた手紙。 あいつもくるのかなって思ってたら小さい頃を思い出してたんだ。 ちょうどこの日は連休だし久しぶりに故郷に帰って参加するか。
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