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私はプールサイドにあるシャワーで体についた消毒の匂いを流す。センセイは私を捨てた。数回で私を見放した。手を引いて新たな世界に引き込んで置きながら私を置き去りにしたのだ。 私はセンセイにとって、取るに足らない人間だった。センセイにとって私は女ではなかったのだ。だから捨てられた。数回暇つぶしに遊ばれてポイされた。大人なんてそんなものだ、本音を隠すために平気で建前という嘘をつく。 先にベッドに横たわっていた男は猛々しく私を抱く。私は女なのだ。この男にとって私は紛れも無く女だ。ベッドの上には嘘も建前も無い。男の全てがあらわになる。性欲も全て。いま私を懸命に抱くこの行為に嘘は無いのだから。
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