プロローグ

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センセイは跡をつけている私に気付く様子もなく、女性とホテルに入っていく。この辺りでは高級な部類のホテル。 先に入ったセンセイはロビー正面に据えられたパネルからプール付きの部屋を選び、鍵を拾い上げるとエレベーターに向かった。 「この部屋がいい」 私は男に窺いを立てる前にボタンを押した。センセイは開いたエレベーターに女性と乗り込む。 それと同時に、私が選んだ部屋の鍵がガチャリと下品な音を立てて受取口に落ちた。
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