プロローグ

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「……歯医者さん」 エレベーターの中はセンセイの匂いがした。扉が閉まらないうちに男は私に口付けた。 「ん……」 センセイは私に気付いたかは分からない。 センセイにお世話になってたのは何年も前、沢山いる患者の一人にしか過ぎない私を覚えている筈もない。 「ふ……ん……」 エキゾチックな香水に混じるアルコールの匂い……。 目を閉じてキスをしているとまるでセンセイとキスしてる幻覚に包まれた。 .
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