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どちらでもいい、だってセンセイの目には私は映っていなかったんだろうから。 そのあと私はその初対面の男と寝た。その男はいたって普通に私を抱いた。愛撫も普通、サイズもいたって普通。支払いもシャワーの使い方もスムーズだった。 「恋人にしてもいいかな」 全てが普通だった。でもあの晩、私はよがった。エレベーターに残されたセンセイの香水と歯科医院の消毒の匂いが鼻から抜けなかった状態でベッドに横たわっていたから。それにセンセイもこの建物の何処かでセックスしてると思うと興奮した。
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