初めての夜

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彼は私のパジャマのボタンを外し、露わになった乳房を両手と舌であそぶ。硬くなった突起を甘噛みされ、身体の芯に快感にも似た痛みが走った。 「っ・・・あぁ・・・っ」 ドクドクと脈打つ鼓動。身体の奥が疼いて身を捩る。 「ビクビクしてる・・・可愛い」 耳もとに落とされる彼の低い響きに、身体が震える。息をつめた次の瞬間、節ばった指が潤った秘所に滑り込んだ。 「ああっ!・・・はぁ・・・あんっ」 「どうした?今日は凄いね・・・ビショビショにして」 和馬は、私の中に埋めている指を更に激しく動かした。快感に変わる凌辱の喜びに支配され、涙混じりの声を上げる。     「んん・・・だめっっ和馬ぁぁ――ぁん――」 私は一気に恍惚の頂点に達した。天井の一点を見つめ息を上げる。柔らかな波で快感に酔いしれるのもつかの間、今度は不意に腰を強く突き上げられ、高い喘ぎを上げた。 彼の背中にしがみつき、身体の中で硬く脈打つ熱で私は隠しきれない快感に歪んでゆく。       「綾子・・・」     彼は耳もとで、押し殺した声で私の名前を呼んだ。    「和馬お願い・・・もう・・・」     「まだ駄目だ。お仕置きは終わってない」     達しそうになると和馬は動きを緩め、私の反応を楽しむ様に余裕の笑みを浮かべる。   繋がれた手が熱く汗ばみ力が抜けそうになる度に、強く繋ぎなおされた。 
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