最強伝説

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. でも次の瞬間、二人の頭に虎子ちゃんの鉄拳が飛んだ。 「あんたたちのその気の短さが問題だって言ってんでしょっ!ホント、バッカじゃないっ!?」 呆れたようにそう言うと、腕を組んで両隣りの二人を交互に睨みつける。 叩かれた流星くんや虎汰は頭を擦りながらも、己の失態に気付いたのかシュンとなった。 だけど一度火が付いた彼女のお説教モードはそれだけで止まらない。 「大体ねぇ、あんたたちはいつも……」 日頃から感じていた不満をマシンガンの如く二人にぶつけ始める。 このままでは虎汰たちが可哀想だと思ったのか、和之さんがさりげなく間に入った。 「まぁまぁ、虎子ちゃんもそれくらいにしてあげてよ。そいつら、落ち込み出すとウザいからさ♪」 そう言って彼女を宥めた和之さんの手には、人数分のコーヒーカップが乗ったトレイがあった。 姿が一瞬見えないなと思っていたら、彼は皆の飲み物を用意しに席を立っていたらしい。 「もう!和之さんが甘やかすからこいつら調子に乗るんですよ?」 「はい、虎子ちゃん♪ちょっと熱いから気をつけて?」 まだ言い足りないのか虎子ちゃんは口を尖らせたが、和之さんに笑顔でコーヒーを差し出されて仕方なく言葉を噤む。 .
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