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「チィ、驚くのはまだ早いよ!」
ニコニコ笑顔を浮かべる虎汰にそう言われ、えっ?と小さく声を上げると皆が更に笑顔を深めた。
そして虎子ちゃんがぴょこっと席を立ち、ソファの横に置かれていた紙袋を手に取ると私の腕を引っ張った。
「来てっ、チィ♪」
グイグイと引っ張られて彼女に連れてこられたのは、先ほど診察を受けた寝室。
そこであれよあれよという間に服を脱がされ、代わりに上は真っ白なブラウス、下は赤と紺色のチェック柄スカート、胸元には大きなスカートと同じ柄のリボンを身に付けさせられた。
「よしっ!完成~♪皆、できたよ~☆」
再び虎子ちゃんに腕を引かれてリビングに戻れば、皆からはオーッと歓声の声が上がった。
私はワケがわからず茫然とその場に立ち尽くす。
「今チィが着てるのは制服って言ってね?私たちが通ってる学校指定のなの♪」
「……虎子ちゃんたちの?学校……?」
「うん♪明日からチィも通うんだよ☆」
キラキラ輝く笑顔で言われても、私はまだ意味がわからずぽけっとする始末。
挙げ句、頭の中では呑気にも“やっぱり虎子ちゃんカワイイなぁ”とか、“虎汰と双子だけあってそっくりだなぁ”と考えていた。
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