学校は危険がいっぱい

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. 「ねぇ、煌騎!朝だよ、起きて?今日から学校ッ!! 」 早朝5時30分、昨日から興奮気味の私は夜遅くに眠りについたのにも関わらず、もう目が覚めていた。 することもないので上半身を起こし、隣りに眠る煌騎の身体をゆらゆらと揺らしてみる。 「………チィ、早起きしすぎだ。も…ちょっと、寝てろ……」 「―――あうぅっ、どして……!? 」 瞬く間に煌騎の腕に捕まった私は、強制的に再び布団の中へと引き戻されてぎゅっと抱き締められた。 今度は逃げられないようしっかりとその腕に力を籠められ、身動き1つできない。 仕方なく大人しくなった私は煌騎の胸に耳を寄せ、彼の心音を子守唄代わりに聞くことにする。 煌騎の心音はとても心地が良い……。 どんな時も一定のリズムを刻み続ける彼の心音は、私にとって安定剤のような役割を持っていた。 こうして聞いているだけで心穏やかになっていくのだから不思議だ。 静かになった私を褒めるように背中を撫で、煌騎はまた小さく寝息を立て始める。 ―――煌騎が起きてくれないとつまらない……。 ぷくっと頬を膨らませてはみたものの、昨夜はしゃぎすぎて夜更かしを付き合わせてしまったのだから文句は言えない。 起こすのは諦めて私はまた彼の心音に耳を傾ける。 .
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