学校は危険がいっぱい

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. 煌騎の言う通り彼は元からオムレツを今朝の朝食にも出すつもりだったらしく、もう既に下ごしらえも済んでいるとのこと。 だから安心して出来上がるのをリビングで待っててと言われた。 「あ、もしお腹空いてるなら二人の分だけでも先にパパッと作っちゃおうか?」 「―――えっ!? あ…ううん、大丈夫!私だってちゃんと“待て”は出来るよっ 」 「……ま、“待て”って……プッ」 キッチンに戻りかけた和之さんが途中で振り返り、気を遣ってそう言ってくれたので私は慌てて首を横に振る。 けどあることに気がついて私は部屋の中を急いで見回した。 毎日交代で和之さんの手伝いをする人員がいると聞いたのに、今この部屋には私たち以外誰もいない。 どういうことか理由を聞こうと視線を戻すも、何故か彼はお腹を抱えて爆笑中で尋ねることを躊躇わせた。 「……な…なんで、笑ってるの?」 見れば隣りの煌騎も口許に拳を当て、声を殺してこっそり笑っている。 途端にイヤな予感がした。 この笑い方からして、二人は私に対して笑っているのだというのは昨日の経験上、なんとなくわかる。 でも何もした記憶がないので首を傾げるしかない。 すると和之さんは変わらず笑みを浮かべながら弁明する。 「い…いや、今日もチィはカワイイなぁと思って……ね?」 「………だな。ホラ、これ以上ここにいると邪魔になる。向こうへ行こう」 同意を求められた煌騎が相槌を打ち、そして急かすように私の背中を押した。 .
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