学校は危険がいっぱい

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. だけどドアを開けて彼らが一歩足を踏み出した途端、外からは女の子の悲鳴に近い歓声が一斉に沸き上がる。 私はびっくりして何事かと尋ねるように煌騎の顔を仰ぎ見た。 彼は意味ありげにニヤリと笑って“大丈夫だ”と言ってくれたけど、外で何が起こっているのか詳しくは教えてくれない。 代わりに虎子ちゃんが“チィも出る時は気をつけなさいよ♪”と少し脅すように言う。 私は心の中で“何を?”と思ったけど、続けて和之さんも朔夜さんも車から降りて更に外が騒がしくなったので、それに気を取られてしまった。 一体外では何が起こっているのだろう? 先ほどとは違う意味でまた胸がドキドキしてくる。 ビクビクしながら煌騎の腕にしがみつくと、彼は反対側の手で優しく私の頭を撫でてくれた。 「大丈夫だ、何があっても俺が守る……」 「フフ、私たちの存在も忘れないでよ?全力でチィのこと守っちゃうからね♪」 「うん!ありがとう☆」 二人の自信に満ち溢れた言葉に漸くざわついた心が落ち着く。 ニコッと笑えば煌騎も虎子ちゃんも穏やかに笑い返してくれた。 するとそれを見計らったように外から私を呼ぶ声が聞こえる。 その声は和之さんだった。 「チィ、もういいよ♪出ておいで☆」 それを合図に隣りの煌騎に出てもいいか確認すると、静かに頷いてくれる。 .
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