学校は危険がいっぱい

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. 「……常磐、それでお前は何が目的だ」 煌騎がゆっくり亜也斗を見据えて問う。 その様は冷静に見えたが彼の声音は驚くほど低く冷たかった。 「フフ、おかしなこと言うね。俺の目的は初めからこの子だよ」 亜也斗は先ほどと同様、煌騎の言葉に鼻で笑い床に座り込む私を捕らえようと手を伸ばす。 恐怖から咄嗟に逃げようと暴れるが、とても強い力で引き寄せられて抵抗できない。 私は強引に腕を取られると無理やり立ち上がらせられ、幼子のように後ろから羽交い締めにされた。 「やだやだやだあああぁッ!! 触らないでええぇッ!! 煌騎ぃ、助けてえええぇッ!!」 「―――チィッ!!」 あまりの恐ろしさに取り乱した私は、絶叫してがむしゃらに首を左右へと振る。 呼吸も乱れて昨日のような発作の症状まで出始めたが、意地悪な亜也斗は決して離してはくれない。 顔を顰めた私を見た煌騎が手を差し伸べようとするけど、周りを取り囲む男たちが立ちはだかってそれは叶わなかった。 「やっぱりいいなぁ、その顔♪」 クスクス笑いながら亜也斗は呼吸を乱して泣きじゃくる私を見て楽しそうにする。 そんなの見たくなくて顔を背けると、涙の滲む視界の先に悔しそうに表情を歪める煌騎や和之さんたちの姿があった。 .
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