学校は危険がいっぱい

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. この世で唯一私に優しくしてくれた彼らが、心を痛めて苦しんでいる。 その苦しみを与えているのは他ならぬ私自身だ。 胸が張り裂けそうだった……。 もしかしたら私は外へ出るべきではなかったのかもしれない。 大好きなあの人たちを苦しませるくらいなら、今直ぐにでも消えてなくなってしまいたかった。 けれど煌騎がその心を読んだように静かに首を横に振る。 「チィ、余計なことは考えるな。大人しく待ってろ。直ぐに助けてやるから……」 「―――でもッ!?」 「……大丈夫だ、策はある」 彼は力強く頷くと不敵に微笑んだ。 それを見て気に入らないのは未だ私を拘束し続ける男……亜也斗だ。 「へぇ、この状況で随分と余裕だね♪その策とやらは何なのかな?」 「………フン、直に来るさ」 「はあぁッ!? 何が“来る”っていうのさッ!!」 鼻で笑う煌騎に亜也斗は苛立ちを隠せない。 でも遠くの方から誰かが駆けてくる足音が聞こえてきて彼は顔色を変えた。 「―――亜也斗ッ!! そこで何をしているッ!?」 鷲塚さんの後方に勢い良く一人の男が現れた。 そして直ぐさま亜也斗に向かって糾弾する。 髪を青く染めた彼は亜也斗と同い年か一つ下くらいに見えた。 男は心底怒っているのか鬼のように恐ろしい形相だ。 .
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