学校は危険がいっぱい

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. 手に取ると思った以上にヒヤッとしていてとても気持ちが良い。 思わずそれを頬に擦り寄せたい衝動に駆られる。 でもせっかく貰った物だし、食べ物や飲み物を粗末に扱ってはいけないと思ったので我慢していると、煌騎がクスリと笑った。 「チィ、ソレ…顔に当てたいんだろ」 「え、そうなの?だったら遠慮なく使ってよ、ね?」 「で…でも……いいの……?」 躊躇う私に和之さんは笑顔で頷いてくれる。 まさか許されるとは思っていなかったので、驚きも隠せず目をパチクリと丸くした。 するとそれを見た皆がクスクス声を出して笑い出す。 「そんな事で遠慮してどうすんだよ、チィ」 「そうだよ♪後でちゃんと飲めばいいんだから気にする事ないよ☆」 「あ、そっか……」 流星くんも虎汰も笑顔で勧めてくれて漸く私も納得する。 嬉しさのあまりパックのジュースをぎゅうっと握って頬に擦り寄せた。 貰った“ちょこ味”のジュースは飲んで幸せにしてくれるだけでなく、発作で疲れた身体も冷気で癒してくれる。 私にとっては万能な飲み物だと思った。 「おい、強く握り過ぎると破裂するぞ」 無口な朔夜さんに注意を受けたけど、ぷにぷにとパックの側面を押し続ける私……。 感触が面白くて止められなくなってしまったのだ。 そしたらパックを押し過ぎた所為か、上部の折り目がぴょこんと垂れた犬の耳のように立ち上がってしまった。 .
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