学校は危険がいっぱい

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. 「なるほどね、そういう思惑があったのか……」 不意に後方から声が聞こえ、和之さんらが階段…というよりは梯子(!?)を使ってこちらに上ってくるのが見えた。 改めて周囲を見渡すとどうやら私たちは、大人5~6人が上るのが限界の面積しかない建物の上に立っていたようだ。 煌騎は私を抱っこしたままどうやってここまで上ってきたのだろう……? 今更ながらに驚く。 「チィの為っていうなら俺ら、全力でサポートしなきゃな♪」 最後に上ってきた流星くんが八重歯を覗かせながらにかっと笑った。 その言葉でやや不満気だった朔夜さんの表情が少し和らぎ、風に靡く前髪を掻き上げながら口角を上げる。 「そういう事なら仕方がないな。……でも俺は正直、今でも賛成はし兼ねるよ」 「まぁ奴らの正体が掴めない以上、チィを守るには不向きな場所だよな。予測した通り奴らも彼女を狙うつもりのようだし……」 あくまで自分は不本意だと主張する彼に、和之さんは困ったような顔で腕を組んだ。 詳しい事はわからないが、おそらく亜也斗の事だけを言っているのではないのだろう。 だけど皆が難しい顔をして考え始めたのを余所に、煌騎は話には加わらず私を連れて陽当たりの良い場所へさっさと移動してしまう。 そしてそのままコンクリートの上にドカッと腰を降ろしてしまった。 .
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