学校は危険がいっぱい

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. 必然的に私は彼の膝の上に座る形となる。 「……あの…えと、煌騎?」 突然の行動に驚きを隠せず名前を呼んでみるが、彼は既に寛ぎの体勢に入ってしまっている。 両手を上に挙げたかと思うと大きな伸びをし、そして下ろすついでに片方の手を呆然とする私の頭の上にぽふっと乗せた。 「なぁチィ、今回の事で学校キライになったか?」 「………え……」 「もう登校したくなくなったか?」 真剣な表情をする煌騎に私は首を横に振った。 確かに怖い思いはしたけど、彼のさっきの話を聞いたら首を縦には振れない。 それを察した煌騎は少し困ったようにフッと笑うと、また私の頭をクシャクシャ撫でた。 「ムリしなくてもいい。本当は怖いんだろ?」 「……う…うん、ちょっと…怖い……」 躊躇いながらも本音を漏らす。 煌騎はやっぱりなと小さく呟いたけど別に怒ったりはしなかった。 ただ哀しそうに微笑んだだけ……。 「でもっ、でも煌騎がいてくれるなら頑張れる…と思う!」 何故だか胸がきゅうって切なくなって私は慌てて言い募った。 せっかく彼が私の事を考えてしてくれた事なのに、申し訳ない気持ちでいっぱいになったのだ。 けれど煌騎は首を横に振ってそれは気にするなと言ってくれた。 「だったら慣れるまでは俺と屋上登校しないか?」 「………屋上…登校……?」 聞き慣れない言葉に私はキョトンとなって首を傾げる。 .
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