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. 「確かに拾い物はしたが、それが何か問題でも……?」 表向き白鷲から離れて久しい奨さんだが、チームの為に彼は常に目を光らせていた。 だとしたら危険分子は取り除きたいのかもしれない。 警告を受けるのかと思ったが、どうやら違ったようだ。 奨さんはまたクスリと笑った。 『相変わらず目上の人間に対して礼儀がなってねーな、お前……』 「文句があるなら電話してくるな」 『ははっ!まぁ、いいや。今日はそんなこと言う為にわざわざ電話したんじゃねーし』 警戒する俺に彼はワザとフザけながら言う。 なので敢えて粗野に返した。 仮にも先代の総長に失礼極まりない対応だが、俺は昔から誰に対しても敬語は使わない。 それを知る奨さんもサバサバした感じでそれを受け流してくれる。 この懐の大きさも人から慕われる要因のひとつなんだろう。 それから間を置いて今度は真剣な口調で彼は話始めた。 『今朝の一件、人伝に聞いた。煌騎、あの伝令が邪魔になってるなら今直ぐ歴代総長に会って撤回許可を取れ』 「伝令って……、奨さんのあの伝令のことか。 だがアレは……」 『構わん。アレがお前らの足枷になるくらいなら廃除してくれていい』 彼の口からそんなことを言われるとは思わなかっただけに俺は少し驚く。 あの伝令は信念を持って発令したハズだったから……。 チームにとって女は排除すべき存在だと、当時俺ら下の者も彼に賛同した。 なのにどうして“拾い物”にそこまで親身になってくれるのか疑問が浮かぶ。 .
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