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続いて左側の3人掛けソファにオレンジ色の髪の男の人と茶髪の男の人が座り、向かいに赤い髪の男の人と金髪の男の子が座る。
「まずは自己紹介からしよっか!俺は不破 和之(フワ カズユキ)18才、高3だ。よろしくね?」
左側のソファの手前に座ったオレンジ色の髪の男の人、改め、和之さんがフワリと柔らかい笑みを浮かべてくれた。
でもあっと短く声を上げると軽く手を叩く。
「この中では一応俺が最年長さんだから、困った事があったらいつでも言って?遠慮なんかしちゃダメだよ?」
ピッと人差し指を立ててそう付け加えられ、まるで幼い子供に言い聞かせるように言うそれに、私はクスクス笑いながらも小さく「はいっ」と答えた。
彼は髪色こそ奇抜だが、メガネを掛けていて頭も賢そうだし、知的な印象を受ける。
単純にメガネがあるからそう思うのかもしれないが、頼れるお兄さんのようだった。
目は少しタレ目で、左目の下には小さな泣き黒子がある。
身長が高くて細身で手足も長く、和之さんは文句なしにかっこいい。
この容姿で優しいのだから、彼はきっと凄く女の子にモテるに違いないと内心思った。
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