彼らはモンスターっ!?

2/33
前へ
/325ページ
次へ
. 「うわっ、そろそろ出ないとマジでヤバいっ!? 下に煌騎が車残して行ってくれてるだろうから行こう!」 流星くんがもう一度壁に掛けられた時計を見て言うと、虎汰が“だね♪”と相槌を打つ。 私もコクンと頷くと三人は漸く入口のドアを潜った。 「でもさぁ、よく考えたらチィに必要なモノって……何?」 「―――えっ!? そりゃ服とか下着とか後は…日用品じゃねーの?」 歩きながらの虎汰の質問に、流星くんが率直に答えた。 しかし例えが大雑把すぎて、何を買い揃えればいいのか私も分からない。 平行して歩く虎汰も同じことを思ったのか更に頭を捻っている。 「う~ん。つか、俺たちのセンスで選んじゃっていーのか?」 「―――あ……、」 進んでいた脚がピタリと止まり、流星くんが静止状態になる。 突然のことに顔を見上げると、彼は顔面蒼白とも言える表情をしていた。 「……絶対ムリッ!? 俺、あいつの好みとか知らねーよっ!」 「だよね、俺も知らない。変なの買ったらそれこそ何言われるか……」 溜息混じりに虎汰がぼそりと呟いた。 .
/325ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1036人が本棚に入れています
本棚に追加