彼らはモンスターっ!?

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. あれから私たちは煌騎が残していってくれた運転手付きの車に乗り込み、都内に移動して何軒かのブティックを見て回った。 もちろん一番最初に立ち寄ったのは靴屋さん。 虎子ちゃんは私のケガを考慮して、動き易くて足に負担が掛からないものを選んでくれた。 その後は男二人を後方に遠ざけ、女の子同士の買い物を楽しんだ。 「………ちょっと、あなた」 ランジェリーショップで物色中、不意に誰かに声をかけられた。 ちょうど虎子ちゃんは会計を済ませてる最中で少し離れていた為、私に話し掛けたのは間違いないようだ。 でも私に知り合いがいる筈もなく、首を傾げながらそちらへ振り返ると、そこには4~5人の女の子がこちらを敵視したように腕を組んで立っていた。 「あなた、あの方たちとどういう関係なのっ!?」 「―――えっ、あの方…たち……?」 彼女たちの言っている意味が分からず、また首を傾げると険しい表情をされた。 「とぼけないでよっ!! 離れてはいるけどさっきからずっと“白鷲”の虎汰さまと流星さま二人と行動を共にしてるじゃないっ!! 」 「―――あ……」 言われて漸く誰のことかが分かる。 .
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