彼らはモンスターっ!?

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. 意を決して深い深呼吸を2~3度繰り返すと私は前を向き、重たい口を開いた。 「煌騎には既に決められた人がいるって言われたの。だからせいぜい遊ばれて捨てられればいいって……」 思っていた以上に堪えてたのか、その言葉を口にした途端に唇を噛んでうつむいてしまう。 でも何故それが胸に突き刺さるのかはわかっていなかった。 まだ恋を知らない、 したことがない私……。 ただ漠然とした不安が臆病者の私を逃げ腰にする。 さっきまでは現実を見ようとせず、虎子ちゃんとの楽しい時間に逃げようとしていた。 そんな自分が急に恥ずかしくなり、更に顔をうつむかせると虎子ちゃんが苦笑を零し、頭を優しく撫でてくれる。 「……そっか。あのバカ女、ホント余計なこと言ってくれたもんだ」 深い溜め息を吐き、ほとほと呆れ返った顔をする。 でも彼女の瞳が少し困ったように揺れたのを見て、“あぁ、あの女の子が言った言葉は本当なんだ”と悟る。 何となくだけど、わかってはいた。 あれだけ容姿が整っていて背も高く、包容力もあれば女の子が放っては置かない。 私は出逢うのが遅すぎたのだ。 ただそれだけ……。 .
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