彼らはモンスターっ!?

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. 恨みがましく横に座る虎子ちゃんを睨み付けると、彼女は悪ぶれることなくクスクス笑う。 何のことだか分からない流星くんたちはそれを見て首を傾げた。 でも話の腰を折らない為か、二人共その場は追及してこなかった。 「……でね?その伝説を創った男の息子だからって煌騎くんのことをやたら崇める連中がいるの」 さっきまでとは一転、困った顔で“これがまた厄介なのよ”と虎子ちゃんがぼやく。 彼女が言うには煌騎を崇高化する人たちは初代同様、彼に伝説を求めているし、常に気高くあって欲しいと願っているらしい。 勝手に自称“白鷲親衛隊”なるものを立ち上げて、煌騎に近づく不釣り合いな女の子を片っ端から排除してるのだそうだ。 「ま、要するに!これだけチームがデカけりゃ敵視する連中もいるけど、煌騎を慕う奴の方が圧倒的に男女問わず多いってワケ♪」 「呑気なこと言わないでよ、虎汰!その中にはあんたたちを慕ってる連中もいるんだからねっ!!」 まるで人事のように言う彼にキレ気味に反応する虎子ちゃん。 現に今日、私に声を掛けてきたのも虎汰か流星くんどちらかの追っかけだろうと彼女が言う。 その所為で私が傷付けられたとプリプリ怒る。 .
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