彼らはモンスターっ!?

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. 「それほどのチームを率いるにはある程度のカリスマ性が必要なんだよ。そしてそれはトップだけでなく、俺たち幹部にも求められる」 「あの……虎汰たちは、白鷲の幹部なの?」 私は素朴な疑問を彼らにブツケてみる。 先ほどから気にはなっていたのだが、今さら聞くに聞けなくて悶々としていたのだ。 すると虎子ちゃんが凄い形相で怒り出した。 もちろん私にではなく虎汰たちに……。 「あんたたち、それすらチィに教えてなかったのっ!? ホント、バッカじゃないっ!? 」 「ア、アレッ!? 俺ら教えてなかったっけ!? 」 「…………うん、」 あの時、煌騎が白鷲の総長だということは聞いたが、その他は何も聞いていない。 物凄く慌て出した虎汰たちに私はコクンと頷いた。 「い、いや教えたつもりだったんだけど……忘れてたみたいだ……な」 「まったく、白鷲の幹部が聞いて呆れるっての!チィにもしものことがあったらどうしてたのよっ!? 」 「………はい、虎子さまの仰る通りです」 ギャンギャン怒鳴る彼女に流星くんは言い訳を試み、虎汰に至っては既に平伏あるのみだった。 .
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