615人が本棚に入れています
本棚に追加
お目当てのホテルに空室はあった、最上階に近いスイート。ボンボンは何の躊躇いもなくそこに手続きを取る。部屋に入るなりボンボンは私をベッドに突き飛ばした。
「君、面白いね」
「……」
「結婚より愛人に向いてるよ。どう?」
「娼婦ってこと?」
ボンボンもベッドに上がる。スプリングが跳ねた。
「馬鹿にしないで」
「そうじゃないよ。君は面白いけど正妻には危なっかしいから。でも手放すには惜しい」
「……」
「逸材ってことだよ」
最初のコメントを投稿しよう!