お話.2

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「雪香、行くよー」 「えっ!早くない?」 「昼休みのうちに、福に言っといたから。友達連れてきてくれるって」 「心の準備がー!」 HRが終わってすぐ行く気満々のあゆに、驚くことしかできない。 まだ、お化粧も直してないし髪だって… 鞄にポーチや鏡を閉まって、急いで行く準備をしていると 「大島」 と、どこからともなく声がした。 え? 今あたし誰かに呼ばれた? キョロキョロと見回すと、横にはあゆしかいない。 「ここだけど」 お昼に聞いた少し低い声は、後ろからだった。
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