お話.3

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まだ心の準備ができてないのに……! 気がついたら横には、少し眠そうな芦田君が突っ立っていた。 一瞬だけ目が合って、瞬時に昨日の出来事が、フラッシュバックする。 “俺のこと意識して” 自分の顔が赤くなるのが分かって、急いで芦田君から目を逸らした。 「お…はよ」 若干口をぎこちなく動かせて、かろうじで返事をする。 目を直視する事ができなくて。 芦田君がどんな表情をしているか、分からないけれど。 芦田君はあたしの返事を聞くと、そのまま後ろの自分の席に座った。 も~なんなの、なんなの! 恥ずかしすぎるよー!
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