お話.3

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「ふーん?芦田が自分から女子に、話しかけるとは」 「え?」 あゆがぼそっと、あたしに聞こえるくらいの声で言った。 「だってアイツ女子とあんまり喋んないじゃん」 確かに… 話し掛ければ喋ってくれるけど、芦田君本人から女子に話しかける所は見たことないな… 「これはもしかすると本気かもね」 そう言ってあゆは楽しそうに笑った。 だからこっちは、なんにも楽しくないんですけどー! 大体、いきなり意識してって言われても無理に決まってるし困るよ! そりゃあちょっとはドキドキしちゃったけど… あれは免疫がないから不可抗力だし? うん、そうだよ。 と、とりあえず、あたしがしっかりしてれば良いんだから。 今までだってあんまり関わりなかったんだから、関わらないようにすればいいよね。
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