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「雪香、今日あたしバイトだからね」
「えー!今日駅前のイルミネーション見ながら、アイス食べようと思ったのにー」
「明日なら付き合ってあげるから」
今日の頭の中で計画していた事が、放課後のチャイムと共にあゆに言われたことで、すべて水の泡になってしまった。
クリスマスまで1ヶ月をきった今、駅前の木々に飾られてるイルミネーションは結構綺麗。
はぁー…
明日か…
見る気満々だった気分は一気に降下して、やさぐれた気持ちになった。
「じゃね」
「頑張ってね」
そそくさと身支度をして帰るあゆに手を振り、自分も帰る用意をする。
はあ……
ちょっとした憧れシチュエーションがあるんだけどなあ。
イルミネーション見てたら、ぶつかってあっごめんなさいとか言って、大丈夫?なんて言われて…
「…島」
良かったら連絡先教えてなんて言われて…
「大島」
へっ?
妄想の世界にトリップしていたあたしは、名前をを呼ぶ声によって引き戻された。
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