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急いで教室のドアを開けて、芦田君の後を追う。
あれ?
どこ行っちゃったんだろう?
廊下を走るけど、芦田君の姿が見えない。
「わっ」
廊下の曲がり角を勢い良く曲がると、壁にもたれている芦田君に、ぶつかりそうになった。
ビックリした……
息を切らしながら、驚いて口が開いたままのあたし。
そんなあたしを見て、芦田君はフッと笑った。
「来ると思った」
「え?」
「無理やりでも俺について来てくれると思った」
柔く、ふわっと笑う。
芦田君、笑顔可愛いなー…
って!
あたし何見とれちゃってるの!
「芦田君!あたし行かないからね」
断りにきたんだよ、あたし。
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