お話.3

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走ったせいで息がまだ整ってなくて、少し声が掠れてしまった。 しっかり目を見て言ったけど、あまりにもまじまじと見てくるから、耐えられず下を向く。 「何で?」 「えっ?」 断れたつもりだったから理由を聞かれるなんて思わなくて、思わず顔をあげると芦田君と目が合った。 何でって言われても…  あなたと出掛ける意味が分かりません? あたしの心臓が持ちません? なんて言えばいいの!? 「アイス、おごってあげるよ」 「え?」 軽く笑みを浮かべ、芦田君は言った。
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