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走ったせいで息がまだ整ってなくて、少し声が掠れてしまった。
しっかり目を見て言ったけど、あまりにもまじまじと見てくるから、耐えられず下を向く。
「何で?」
「えっ?」
断れたつもりだったから理由を聞かれるなんて思わなくて、思わず顔をあげると芦田君と目が合った。
何でって言われても…
あなたと出掛ける意味が分かりません?
あたしの心臓が持ちません?
なんて言えばいいの!?
「アイス、おごってあげるよ」
「え?」
軽く笑みを浮かべ、芦田君は言った。
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