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「食べたいんでしょ?」
「うっ…ん」
「じゃあいいじゃん。行くよ」
あれ?
断ったはずなのに、何でこんな展開に?
あたしは話に頭がついていかず、その場に立ち尽くしていると、芦田君があたしの真横に来た。
「行くよ」
グイッと、力強く、手を引っ張られた。
わっ
わわわ。
手!
腕じゃなく手だよ!
端から見たら、手つないでるみたいだよ…!
前を向いて、ひたすら前に進んでしまう芦田君に何も言えず、なすがまま引っ張られていく。
廊下にいる生徒に、チラチラ見られてるのが恥ずかしくてたまらない。
「あっ芦田君!あたし自分で歩けるから」
周りの視線に耐えかね、ついて行くことを了承してしまう形になった。
「ん」
やっとあたしを見て、またふわりと笑う。
もう…
何がしたいの、この人。
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