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「ねぇ、あゆはさ彼氏とどうやって出会ったんだっけ?」
お昼休み、隣の席のあゆと机をくっつけて、お弁当のミートボールを食べながらふと思ったことを口にした。
あゆは1つ年上の、他校の彼氏がいる。
「え、何急に。ってか忘れたわけ?」
「違うよ?忘れてないよ!復習だよ復習」
ニヘラっと慌てて笑顔を作ったけど、案の定口の端が引きつった。
本当は忘れちゃったんだけど。
いつもは綺麗なあゆの顔が、般若の顔に近づいてるから言えない。
「もー雪香って、人の話ちゃんと聞かないよね」
仕方ないなあと言いながら、少し照れたような表情を浮かべるあゆはすごく可愛い。
いつもの綺麗とは違って可愛いんだ。
恋する乙女って、みんなこんな可愛いのかな。
あたしも早く恋したいな。
「…ってなわけ。…って、雪香聞いてんの?」
あゆの可愛い表情に見とれていたら、すっかりぼーっとしていた。
「あっ…!聞いてなかった」
まぁこの後げんこつが、頭に落下したんだけど。
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