8人が本棚に入れています
本棚に追加
子守奉公のヒロインの年季は、今年の盆までだった。いや、盆までのはずだった。
(あとから解説するが、少女は盆に帰れなかった)
もうすぐお盆だ。
おとっ様が迎えに来て家に帰れるぞ。
少女の期待は膨らむ。
一番の歌詞はそれを歌ったのである。
背中の赤ん坊に語りかける形を取って。
くそガキめ。
今は仕事だから、ガマンしてお前を、あやしてやっているが、私の年季は盆までだ。
盆を過ぎたら、お前みたいな可愛げのないガキ、誰があやしてくれようか。
ザマアカンカン。
ああ早くお盆が来ないかなあ。
最初のコメントを投稿しよう!