3370人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
◆◆ side 望愛 ◆◆
…ん。
…ん?
目を覚ますと……朝だった。
「…嘘。」
私……あのまま寝ちゃったんだ…。
そのまま横になってしまった私の上に、掛け布団が掛けられていた。
…隣には昨日と変わらず、渉さん。
布団をかぶらず、そのまま寝転んでいた。
…渉さんが…掛けてくれたんだ。
私はもそもそと動いて、ベッドを降り、今まで自分がかぶっていた布団を渉さんにかけた。
…風邪…引いてないよね?
ベッドから出ると少し肌寒く感じて渉さんが心配になった。
部屋はカーテンを閉めていなかった窓から朝の光が入り、昨日入った時とは雰囲気がずいぶんと違って見えた。
私は窓辺に移動した。
窓の外も同様に姿を変えて、朝の白い景色が清々(スガスガ)しかった。
最初のコメントを投稿しよう!