本性

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席に着くと3人でサンドイッチと飲み物のモーニングセットを頼んだ。 渉さんと室長はコーヒー。私は紅茶。渉さんはホットサンドで室長はノーマルのサンドイッチ。私はベーグルサンドにオニオンスープを追加した。 昨日のパーティーでの料理を食べ損ねていたのでとてもお腹が空いていた。 「…髪の毛を下ろしてる桐谷くんは…初めてかな。なんだか雰囲気が違うな。」 「…今日はヘアゴムがなくて。…いつもはお客さんに挨拶しますし、お茶を出すときにも気になるので、まとめてるんですけど。」 「…いい心遣いだね。」 室長の顔がくしゃっと笑った。 室長の笑顔……すごい威力。 思わず視線をずらすと、その先には…渉さん。 こちらと目が合ってしまった。 しかも、こちらは明らかに不機嫌。 「…寝グセついてる。…寝顔もまぬけだけど、起きててもまぬけだな。」 …な、何それ。 失礼しちゃう。 逃げるように再び室長に視線を戻すと、室長が渉さんを睨んでる。 …何が…どうなってるの……。 私はヒヤヒヤしながら注文したサンドイッチを待った。
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