3370人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
席に着くと3人でサンドイッチと飲み物のモーニングセットを頼んだ。
渉さんと室長はコーヒー。私は紅茶。渉さんはホットサンドで室長はノーマルのサンドイッチ。私はベーグルサンドにオニオンスープを追加した。
昨日のパーティーでの料理を食べ損ねていたのでとてもお腹が空いていた。
「…髪の毛を下ろしてる桐谷くんは…初めてかな。なんだか雰囲気が違うな。」
「…今日はヘアゴムがなくて。…いつもはお客さんに挨拶しますし、お茶を出すときにも気になるので、まとめてるんですけど。」
「…いい心遣いだね。」
室長の顔がくしゃっと笑った。
室長の笑顔……すごい威力。
思わず視線をずらすと、その先には…渉さん。
こちらと目が合ってしまった。
しかも、こちらは明らかに不機嫌。
「…寝グセついてる。…寝顔もまぬけだけど、起きててもまぬけだな。」
…な、何それ。
失礼しちゃう。
逃げるように再び室長に視線を戻すと、室長が渉さんを睨んでる。
…何が…どうなってるの……。
私はヒヤヒヤしながら注文したサンドイッチを待った。
最初のコメントを投稿しよう!