距離-2

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車がスムーズに動くようになるまでには少し時間がかかった。 縮こまった体をほぐしたくて次のサービスエリアに入り、車から降りる。 カラダのあちこちを伸ばして、苦痛から解放する。 アイツも大きく伸びをしていた。 二人で公衆トイレ向かう途中、アイツの携帯が鳴る。 アイツは電話に出ると俺に視線で合図した。 どうやら俺宛ての電話らしい。 俺たちはトイレの入り口から少しよけて立ち、俺はアイツの電話が終わるのを待った。 その間に周りを見渡すと、平日だというのに若いカップルや男同士のグループやらとにかく若い奴らが多かった。 全くいい身分だな。 そう思って向けた視線の先にいたガラの悪そうな若いグループの一人と目が合った。 いきがった視線をしれっとかわしてやると気分がいい。 その間にアイツの電話は終わっていた。
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