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車がスムーズに動くようになるまでには少し時間がかかった。
縮こまった体をほぐしたくて次のサービスエリアに入り、車から降りる。
カラダのあちこちを伸ばして、苦痛から解放する。
アイツも大きく伸びをしていた。
二人で公衆トイレ向かう途中、アイツの携帯が鳴る。
アイツは電話に出ると俺に視線で合図した。
どうやら俺宛ての電話らしい。
俺たちはトイレの入り口から少しよけて立ち、俺はアイツの電話が終わるのを待った。
その間に周りを見渡すと、平日だというのに若いカップルや男同士のグループやらとにかく若い奴らが多かった。
全くいい身分だな。
そう思って向けた視線の先にいたガラの悪そうな若いグループの一人と目が合った。
いきがった視線をしれっとかわしてやると気分がいい。
その間にアイツの電話は終わっていた。
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