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全員で飲み物を注文し、グラスを手にした。
奈美も理央もいつもは「やっぱ最初は生で乾杯だよね~」とか言ってるくせに、今日は可愛く攻めてるらしく、私と同じサワーのグラスだ。
もちろん、ここはそこには触れない方が身のためだ。
「カンパーイ!!」
みんなではしゃいでグラスを合わせる。
グラスを口に運ぶ前に正面を向くと安永課長が私を見て微笑んだ。
あまりにまっすぐに私の目を見るので、私は恥ずかしくなって目をそらしてしまった。
空腹にアルコールでは私のようなお酒の弱い者はすぐに酔ってしまう。
早く何かお腹に入れようと、メニューを広げると、向かいの安永課長が同時にメニューを覗きこんだ。
「今日は好きなもの、何でも頼んでいいよ。」
「…ありが」
「ありがとうございまーす!!」
私が返事をする前に、私たち以外の四人が大きな声で返事をした。
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